そもそも、賃金は企業の業績によって支払われるものとすれば、世の中一般で4%と言っても、その通りにはならない。同じ企業でも賃金の高い人もいれば低い人もいる。
日本の賃金上昇率が他の国に比較して低い事が報道されている。一方日本の失業率が他の国に比較して低い事も報道されている。
雇用か賃上げかの議論もあり、日本は賃金より雇用を選択したのだろうか?この事も一概に結論を出す問題でもない。日本でも「官製春闘」が話題となった。これも、心情的な事のように思う。政府でも個人の賃金を企業に上げさせる事は難しい。
最近、ITの専門技術を持つ人が外資系に2千万円で転職した。今このような技術者は不足しており高額で採用される。その人の現在の不安は何時解雇されるのかとの事だ。競争が激しく、能力がないと判断されれは、すぐに解雇される。
日本型雇用の特徴は年功序列と終身雇用にある。いま、この姿は変化しつつあるが、それでも多くの正社員は安定的な生活を送ることができる。雇用を守る事が日本型経営の特徴であれば、賃金の低さは仕方のない事なのかと考えてしまう。そうでない人は、リスクを覚悟で転職する事もできる。
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